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2009年 10月 10日
(2008年 韓国/113分) 監督・脚本:チャン・フン 出演:ソ・ジソブ、カン・ジファン、ホン・スヒョン、コ・チャンソク、ソン・ヨンテ 1週間前に観たもので、かなり記憶も曖昧になりつつありますが・・・ とりあえず ↑ のシーンをこの目で確認できたのでそれだけで楽しかったです。分かりやすすぎやん!(笑) ご丁寧に封筒なんか持ってるし。 映画俳優とヤクザ、対照的な立場の男2人があることから知り合い、交わることのなかったはずの人生が“映画”を通して交錯するというストーリーはなかなか面白いと思う。んだけど、全体的に少し散漫な感じ、というのかメリハリが今ひとつ効いていないというのか。 ガンペ(ソ・ジソブ)が事情は語られなかったけれど本意ではないのにヤクザになってしまい、今の自分とは違うものになりたという思いは分かりやすいし、こちらの役はお得ですね。 一方のスタ(カン・ジファン)は確かにガンペと出合ったことで映画俳優としての自分を見つめ直すことにはなっただろうけど、彼は自分と違うものになりたいとは思ってないと私には見えて、その辺のバランスの悪さというのか重きがよりガンペ側に置かれていたのがちょっと残念でした。役としてはこっちの方がカッコ悪いしね。この俳優さんもよく引き受けたよなあ。 インファ風味なんていう先入観があったもので比べちゃいけないけどついつい比べてしまい、あの映画で感じられた光と影の強烈な対比をどこかで求めていたのかもしれません。光と影、白と黒、2人がそのどちらでもありながら、なおかつ同時にどちらでもない、しかもその両極だけでは説明しきれない何かを感じさせられるあの絶妙な雰囲気は一体何だったんでしょうか。監督やスタッフの力量なのか俳優達の演技力なのか、それとももっと違う何かなのか。そんなこと考えながら観てしまいました。 映画撮影の現場や裏話的なものを見せてくれるのは楽しいけど、それも延々やられると身内の楽屋ネタばっかり見せられてもな、という気になってしまいます。映画の撮影なんてものはそういう単調なことの繰り返しなんでしょうけど、今どきメイキングもDVDでごく普通に見られるようになっていてそれ自体には特に目新しさもあまり感じられない。見せ方にもっと変化が欲しかったかな。 ものすごい大作じゃないんだし、そもそも観ているこちらもそんな物は期待していないのだから、余分なシーン(と私には見える所)はばさばさと切って100分以内に、なんなら90分くらいに纏めたらもっとビシッと締まったシャープな作品になったのではないでしょうか。そうしたらあのラストももっと効いたような気がします。 だいたい韓国映画ってどれもこれも長すぎる。2時間超えでも納得できる映画ももちろんあってそういう作品は時間も忘れて観ていられるんだけど、100分あれば充分じゃないのかと思える映画も結構数多くあるのではと思ってしまいます。そういう映画は大抵途中で退屈になってしまうんですよね。まあ好みの問題と言ってしまえばそれまでだし、韓国映画に限ったことでもないんだけど。 と、色々書きましたが『チェイサー』の直後、ほんとに10分後くらいに観たのでちょっと割を食ってしまった感は否めません。単独でこれだけ観たら印象もまた違ったかもしれないんだけど、まあそれも巡りあわせでしょうね。 しかし韓国映画2本続けて観て、韓国の人達はとても頑丈に出来ているということはよーく分かりました。 ゴルフクラブで2,3回殴られたくらいじゃビクともしないし、頭突きだけで自動車の窓ガラスも粉々ですよ! びっくりしたわ(笑) 2009年10月3日:パルシネマしんこうえん
by kotaro_27149
| 2009-10-10 11:58
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