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2009年 11月 08日
(2007年 香港/90分) 監督:郭子健(デレク・クォック) 出演:陳奕迅(イーソン・チャン)、文俊輝(マン・チュンファイ)、曾志偉(エリック・ツァン)、林子祥(ジョージ・ラム)、邵音音(シウ・ヤムヤム)、林苑 (ジア・リン) 黒社会で生きてきた孤独な青年・陳滿堆と心を閉ざし口をきかない少年・林志宏の束の間の、だけど志宏にとってはきっと生涯忘れることの無い時間。とにかくこの青年と少年の、2人の物語でした。 夜や雨のシーンが多いせいか全体的に画面のトーンが暗いのだけど、その暗さもどこか幻想的で時々お伽話でも見ているような気になりました。小道具の色合いとか、イーソンとエリック・ツァンが会っていた茶餐廳や床屋さんの古さ加減も良い感じ。そういうのを見るのもまた楽しかったです。 イーソンはこの前見た『毎當變幻時』よりも見た目はさらに粗野だし何より黒社会の人なんですが、やっぱり悲しいくらいピュアな人でした。なんだか良い役もらってますねえ。いやイーソンだから良かったのかな。はまり役だと思います。ちなみに今回はヒゲ有りで個人的にさらに嬉しい(笑) 彼と志宏役のマン・チュンファイ(この子も上手いんだよなあ)が少しずつ仲良くなっていく感じがわざとらしくなくて、観ていても役としての2人を好きになっていくからこそ後半はやりきれない。楽しくてハッピーな作品ではないと分かっていてもね。本当にこの映画はこの2人に尽きるという感じです。あと志宏のおばあちゃん役の邵音音さん(思わずさん付けしてしまうインパクトでした)も良かった。最初はおばあちゃんこわいよ・・・とか思ってたんですが。 ちょっと文句つけたいのはエリック・ツァンのヅラ。堆と初めて会った時はまだ若かったということでいいとしても、現在になったらもう要らないんじゃ・・・シリアスなシーンでも笑いそうになるじゃないの。メイキングにあるシーンをヅラ無しで撮ってるところがあって、こっちがよかったのにと思ってしまいました。 さて2本のイーソン映画がかなり楽しかったので次は『金銭帝国』あたりにしようかと思ってます。 それと友人が『神經侠侶』のDVDを持ってるので借してくれと頼んだら、自分が観てからと言われました。 早く観てくれ~
by kotaro_27149
| 2009-11-08 00:41
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