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2007年 01月 22日
「あるいは裏切りという名の犬」 (2004年 フランス/110分) 原題:36 QUAI DES ORFEVRES 監督:オリヴィエ・マルシャル 脚本:オリヴィエ・マルシャル、フランク・マンクーゾ、ジュリアン・ラプノー 出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドバルデュー、アンドレ・デュソリエ、ヴァレリア・ゴリノ、ユゴー・シリアン 【あらすじ】 パリ警視庁の2人の警視、BRI(探索出動班)所属の正義感あふれるレオ・ヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)と、BRB(強盗鎮圧班)所属の権力志向の強いドニ・クラン(ジェラール・ドバルデュー)。かつて親友だった2人は、同じ女性カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を愛した過去を持ち、彼女がレオと結婚して以来友情は壊れ、現在では次期長官候補として激しく対立するライバル関係にあった。ある日、現金輸送車強奪犯のアジトを突き止めた警察はレオの指揮の下、包囲作戦を展開する。ところが、出世を焦るドニの不用意な行動が原因で作戦は大失敗に帰す。窮地に陥ったドニは、ある裏情報を基にレオを密告、思惑通り彼を刑務所送りにすることに成功するが…。(allcinema onlineより) 【感想】 映画館で予告編を見た時にこの邦題に食いつきました。 原題をそのままカタカナにしただけだったり、日本語にしてあっても今ひとつセンスのない邦題の多い昨今、私の中ではひさびさにヒットです。 ただし映画の内容には合っているようないないような、意味の分かるような分からんようなタイトルではありますが、それでもいいんですよ。とりあえずどんな映画なのか興味がわいたんだから。 ちなみに原題はパリ警視庁のある「オルフェヴール河岸36番地」のことだそうです。まあ確かにこれだけをタイトルにしてもパリの人じゃないと意味分からないですね。 で、映画の方ですがなかなか楽しめました。 テンポが早くて飽きないし(最初の方で油断してたらちょっと置いていかれそうになった)、緊張感も最後まで途切れることはありません。この手のフランス映画にしては不条理感みたいなものも希薄な感じはしたけれど、逆にその分だけとっつきやすくなっていると思います。 主演の2人は一応善玉と悪玉に分けられてはいるけど、レオ(ダニエル・オートゥイユ)が非の打ち所のない正義感というわけではないしドニ・クラン(ジェラール・ドバルデュー)がいつも何かにもがいている感じも見ていてつらい。だから確かにレオに同情はするんだけど、ドニのことを完全な悪者とも思えなくなってくるのです。(うーん、どこかで聞いたような話ですな) そしてなんたって主要登場人物たちのほとんどが濃ゆ~くて渋~いオヤジ達なんですよ! もうこれだけでも楽しいってもんです。もちろん若者もいますがとにかくメインの人たちは50代、40代、それに60代。なんか落ち着くわ~(笑) ところでこの映画、既にハリウッドでリメイクが決定しているようですね。 主演はロバート・デ・ニーロとジョージ・クルーニーの名前が挙がっているようです。 2人とも素晴らしい俳優だと思いますがリメイクする必要はないんでは?! まあ最近ではアジア映画のリメイクが多いけどフランス映画は昔からよくリメイクされてましたからねえ・・・今さら驚きもしませんが今のハリウッドではこのレベルの映画を一から作るのはもう無理だっていうことなんでしょうかね。 ああまた全然違うテイストのものになっちゃうんでしょうね・・・ 2007年1月21日:シネ・リーブル神戸
by kotaro_27149
| 2007-01-22 00:17
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